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2008年7月 9日

劇伴に注目

少し前の話になるが、アカデミー賞受賞作「ノーカントリー」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」「つぐない」を見た。

この3作品で印象的だったのが劇伴である。

「つぐない」では、作品のメインテーマ曲がしっかりと決まっており、あとはそれをアレンジして作品に統一感を出している。特にタイプライターのリズムにのせたアレンジがいい。早熟な少女ブライオニーが巻き起こす事件…中盤の長回し…そしてラストで打ちのめされる。文句なく面白い。狂ってるけど。


「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」blood=血、血筋、流血…。すべてを連想させる深いタイトル。冒頭、採掘場のサイレンを想起させる「音」がいきなり不安をあおる。全編を通してとにかく落ち着かない。そして驚愕のラストを迎えてのヴァイオリン協奏曲、それにあわせてドンっとタイトルバックである。鳥肌モノ。狂ってるけど。


上の2つとは違い、「ノーカントリー」は劇伴がまったくないのが特徴。興ざめするような無駄な音楽が無いぶん、その緊張感はすさまじい。冷酷な殺し屋が会話するたびに、いつ相手に手を出すのかと常にビビらせられる。それを演じたハビエル・バルデムも異常だが、ここまで緊張を持続させるコーエン兄弟の演出もまた異常。アカデミー作品賞・監督賞は文句なしである。狂ってるけど。

3作品ともオススメです。是非どうぞ。

投稿者 maji : 2008年7月 9日 17:20


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