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2009年2月17日

国民の皆さんは馬鹿なんです

以前話題にした「ポチの告白」を見ました。
一言でいうならば、怖かった。

実直すぎる主人公、署長に見出されて子飼となる男、愚鈍な新人警官。
この物語では、その3人の警官が警察という組織によって悪に染まってゆく様を描いています。

これが実にリアルで恐怖。
右も左もわからない新米に、「上司」「先輩」という強権を発動して「オレたちの世界では、これが当たり前なんだ」と
知らず知らずのうちに叩き込んでいきます。
「悪い軍隊なんてものはない。あるのは悪い指揮官だけだ」
なんてセリフがパトレイバーにありましたね。まさにそれです。
そういった教えを受けたものが、今度は教える番になります。負の連鎖です。

報道機関も警察からの公式発表を垂れ流すことしかできないので(従わないと出入り禁止になるので)、
よほどの不祥事でなければ報道できません。
司法についても映画「それでもボクはやってない」が広く知らしめたように、とても信用できるものではありません。
どこぞの途上国ならともかく、「法治国家」を名乗る日本で警察・司法・マスコミが三位一体となって「国家ぐるみ」の悪事をおこなっていることをこの映画は告発します。

ラストでは、大げさに言えばチャップリンの「独裁者」ばりに、監督のメッセージをガツンとぶつけられます(この菅田俊の独白演技が見モノ!)
日記のタイトルは、そのときのセリフです。
警察やマスコミを100%信用している人間は少ないと思います。
しかし、それを頭ではわかっていても、どこかで「最後には助けてくれる」と根拠も無く信じて(というよりハナから考えないようにして)いないでしょうか。
「この作品に描かれているようなのはごく一部の悪党だけで、大げさではないか。」という考えにも警鐘を鳴らします。
次々と非常識な出来事が起こり休むヒマもありません。目を背けてはいけない、という強いメッセージを感じます。

実に見ごたえのある作品です。上映時間が3時間以上ありますが、まったく退屈しませんでした。
徐々に公開予定が増えているので、近所でやってたら見に行ってね。

映画公式サイト
http://pochi-movie.com/


(以下、ネタバレ)
↓↓↓↓↓↓↓

ラスト。山崎は空になったのど飴の缶を捨て、ひとり歩いていきます。
缶にはハングルが印刷されています。実はこの山崎は在日韓国人で、金を出して国籍を買った過去があるのです。
日本人として振舞いながら心のどこかでは韓国人としてのプライドがあったのですが、
しかし、もう自分が「悪」にどっぷりと染まって逃げ出せないところまできていることを悟り、
韓国人であることすら捨てて、「日本警察」という組織のイヌとして生きる道を選んだように見えました。
そこまで決断させてしまう警察という組織の異常性を感じるシーンです。
(公式サイトの本人インタビューでは山崎は独り立ちしたと好意的に捉えていますが、自分は逆に感じ絶望感を深めました)

投稿者 maji : 16:49 | トラックバック

2009年2月 5日

業務連絡「人間レベル2の会:映画の会を発足」

「映画の会」を発足したので、見ておくんなまし。

投稿者 maji : 12:17 | トラックバック